第6回はみなみ内科ライフケアクリニック 院長 田村朋子 医師のお話です!

みなさん糖尿病治療、楽しんでいますか?

イソップ童話に「北風と太陽」というお話があります。

旅人のコートを冷たく激しい北風で吹き飛ばすより、あたたかい太陽で照らすことで旅人が自分からコートをとるほうが簡単であるというお話です。

糖尿病治療は、大好きな食べ物を我慢して、やりたくない運動を強制されるというイメージがありませんか?

当院では広島市で最初に糖尿病治療に本格的なコーチングを取り入れました。積極的に食べることができる食品や料理を紹介し、たった5分の運動療法を提案することで血糖コントロールを改善しています。

コーチングは多くの有名スポーツ選手が取り入れており、テニスの大阪なおみ選手を優勝に導いたサーシャ=バインコーチが有名です。できないことを克服することに力を注ぐよりも、できることをどんどん伸ばしていくことで選手の持っている力を最大限に引き出す魔法使いのような存在です。

糖尿病治療にもコーチングは大活躍します。患者さんにできないことがあっても大丈夫!できることを一緒に見つけて応援し、一歩でも進んだことを一緒に喜んで楽しく治療を行っています。

何歳になっても人間は成長します。できないことができるようになる喜びは、年齢に関係なく嬉しいものです。

どうしても頑張れないときには、漢方薬の力を一時期借りる工夫もしています。漢方薬で血糖値は下がりませんが、食事療法や運動療法の手助けになり、やる気アップのためにいい仕事をしてくれます。保険で処方ができ、漢方薬が苦くて飲めない方のために錠剤の漢方薬も登場しました。
糖尿病治療に役立つ漢方薬をまとめた「フローチャート糖尿病漢方薬」がもうすぐ本屋さんに並びます。

糖尿病治療は皆さんの人生を豊かにするためにあります。患者さんと医療者の共同作業で、人生も糖尿病治療も楽しんで頂けるよう応援しています!

田村 朋子 医師
クリニックの様子

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