今回の小話は、みなみ内科ライフケアクリニック 田村朋子先生からです

 

桜の便りが待ち遠しい季節となりました。

お花見と言えばだんご・・・、また歓送迎会で会食が多くなる時期です。

美味しく食べた後には運動を取り入れてカロリーを消費して、心も体も健康を保ちたいですね!

スーパーやコンビニエンスストアでしばしばみかけるのが、「みたらし団子3本セット」 

120円前後で手軽に購入できる価格帯です。

だんご4つが串にさしてあり、みたらし3本かあんこ3本が1パックで販売されています。みたらしとあんこが半分ずつかけてあり、両方が1パックで楽しめるものも見かけます。

患者さんから良く聞くのが「1パック開けると一気に3本全部食べちゃいます。次の日にはだんごが固くなっちゃうから早く食べないと」確かに、だんごが柔らかいうちに美味しく食べたいですよね。

山﨑パンのHPで調べるとみたらし団子・こしあん団子は1本で140-150㎉、なんと白米で換算するとお茶碗軽く1膳分のカロリーに相当します。ウオーキングで消費するには35分必要です。1パック3本食べるとご飯3膳分です・・・100分歩きましょうか?

お花見に限らず甘いものが食べたい気持ちとどう付き合うかは糖尿病治療の中でとても大事です。取り入れたカロリーに相当する運動をするのは難しいものです。

私が診療に取り入れているのは漢方治療です。疲れて甘いものが食べたい、ストレス食い、ホルモンバランスによるイライラの気持ちを解消したいそんな時に役に立つ漢方薬が様々あります。漢方薬はドラッグストアで市販されているものや病院で処方されるもの合わせると150種以上ありますので、用途や体質に合ったものを選ぶ必要があります。

漢方薬でインスリンは出ませんが、服用することで食事療法が上手くいき運動したいという気持ちが高まります。効果は早い方では1日で、遅くても1-2週間でじわじわと体感できます。

漢方薬でインスリンは分泌されません。しかし、患者さんの糖尿病治療でハードルになりがちな食事療法と運動療法の行動支援に漢方薬が役立つという臨床経験を15年積み重ねて参りました。

詳しくは「フローチャート糖尿病漢方薬」を参考になさってください。私の漢方の師匠、新見正則先生と共著で2022年9月1日に新興医学出版社から出版しました。本を見開くと、大きい字で自分にフィットした漢方薬を選ぶことができるように様々な工夫を施しています。八丁堀や駅前福屋のジュンク堂や紀伊国屋書店では実物を見てもから購入できますし、Amazonやジュンク堂ネットストア、紀伊国屋ウエブサイトでも注文できます。

糖尿病治療を通じて、みなさんの幸せに向かう人生を応援しています。