第8回は広島大学病院 看護師の大石愛子さんからです!
みなさんこんにちは。
新型コロナ感染症の感染予防のため、生活の上でも様々な制限があり、ストレスを感じている方も多いのではないでしょうか。
特に、会食については感染のリスクが高いと言われており、その代わりにオンラインでの飲み会を開催する、といったことも耳にします。
日本政策金融公庫の調査1)では、オンライン飲み会を開催、もしくは参加したことがあるかの問いでは、「開催・参加したことがある」が21.3%と、オンライン飲み会経験者はまだ少ないようです。
また、オンライン飲み会と飲食店での飲み会と比べた満足度について、「飲食店での飲み会の方が満足」が56.9%と、過半数を占めています。「オンライン飲み会の方が満足」は16.0%でした。
会食は同席される方との会話を楽しむことももちろんですが、「ご馳走」が食べられるという楽しみも大きく、満足度に影響していると考えられます。
しかし、糖尿病患者さんにとって、オンライン飲み会は下記のようなメリットがあると思います。
①周りに合わせてついつい食べ過ぎる、残せないということがない
②タイミングよく内服やインスリン注射ができる
③食べる順番やメニュー、ノンアルコール飲料や低カロリーの飲料を選択するといった工夫ができる
最近は健康志向などでニーズの高まりもあり、「カロリーゼロ」「カロリーオフ」といった商品が数多く販売されています。
これらの商品の栄養量は栄養成分表示基準に基づいて表示されています。エネルギー表示については、食品100g当たり(飲料であれば100ml当たり)5kcal未満であれば「カロリーゼロ」、20kcal以下であれば「カロリーオフ」「低カロリー」といった表示をすることが認められているので、食べ過ぎ・飲みすぎには注意が必要です。
まだまだ終息がみえないコロナ禍で、ストレス発散の1つとして上手に商品を選んで、楽しくオンライン飲み会を開催してみるのはいかかでしょうか。
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1)日本政策金融公庫 2020年10月 飲食店のテイクアウト・デリバリーサービス等に関する消費者調査結果
https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/seikatsu20_1215a.pdf