今回は野島内科医院 院長 野島秀樹 医師から、人生会議のお話です!
近年は平均寿命が延び人生100年時代と言われています。糖尿病についても医療の進化と共に一般の平均寿命と糖尿病患者の平均死亡時年齢が近づいています1)。高齢者になっても長い人生がある中で、体力や判断能力が低下してきた時のためにあらかじめ周囲の人と人生会議を行っておくことで、より本人らしい老い方ができます。
もしもの時のために本人の望む医療やケアについて前もって考え、家族や医療従事者などと繰り返し話し合い共有する取り組みをACP(アドバンス・ケア ・プランニング)といい、人生会議という愛称で呼ばれています。人生会議で話し合う内容は自分の価値観や気がかり、治療や療養に関する意向、人生のゴール、もしもの時のために本人の代わりに伝えてくれる人を決めることです。
広島県地域保健対策協議会は人生会議(ACP)を行う手引きとして「ACPの手引き」や「私の心づもり」といったパンフレットを作成し、人生会議の普及に努めています2)。
令和2年度広島市南区在宅医療・介護連携推進事業市民公開講座「人生会議!もしもの時のために話し合おう」を開催しました3)。癌の手術をのり越えテレビ解説者に復帰された山本浩二氏(元広島東洋カープ監督)と、母の介護を元に『ドタバタかいご備忘録』を執筆された馬場のぶえ氏(広島テレビアナウンサー)に出演頂き人生会議について話を伺いました。本講座はYouTubeで令和3年2月1日から3月31日に配信されます3)。
皆さんも山本氏と馬場氏が出演された市民公開講座を視聴し「私の心づもり」を使って人生会議を行い、もしもの時のために話し合いましょう。
1) A Goto et al. J Diabetes Investig 11(1):52-54, 2020.
2) 広島県地域保健対策協議会: もしもの時のために伝えておきたいこと Advance Care Planning(ACP)ACPの手引き、私の心づもり(令和2年4月)(http://citaikyo.jp/other/acp/index.html).
3) 令和2年度広島市南区在宅医療・介護連携推進事業 広島市南区市民公開講座 (配信期間;令和3年2月1日~3月31日)
※冒頭の写真は2)より引用した。
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